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   大型製造業などは
   アベノミクス効果なのか?
   軒並み調子がいいみたいですが、
   飲食の世界は
   まだまだデフレの強い波が押し寄せ
   最近では「CPの高い」店がいいらしいです。

   いわゆるコストパフォーマンスが高いことが
   お客様にとって優良店の条件だと。
   それはそれで一理あるけど、
   なんだか近頃は
   「コスパ」という衣を着た「チープ」さ勝負のお店が急増しているように思う。

   先日、東京出張の際も特にそう思った。

   「住み分け」と良く言うけど、
   新橋のガード下がおじさん達の聖地であり
   大学生御用達の渋谷の飲み放題付き4000円の大箱居酒屋が
   彼等若者達の社交場であるのは昔も今も変わらないし、
   そして、対局には
   コアなワインが楽しめるBARやフレンチやイタリアン、高級な寿司屋等々。。。



   20代の頃、
   安酒場で友人と味のわからない酒をやりながら

   ”俺も何時かあのバーで飲んでやる!あの寿司屋で食べてやる!”

   そういう大人の集うお店への憧れを持ちました。
   そしてその背伸びする気持ちが頑張って働く原動力であり
   又、そういう場に相応しい大人になろう!!
   という心の成長を促していたように思います。



   しかし…

   現代は、
   いい年した大人がお店の外にある立ち飲み席で
   22~23歳のカップルと肩を並べ、
   箸を使ってフォアグラを食べる時代となりました。

   これがトレンドだ!
   と言われればそうかもしれませんが

   「コスパ」という言葉の意味が
   違う方向に一人歩き始めているように思えてなりません。






   「いっぱい、いっぱい」という言葉があります。

   行き詰まった時や悩んだ時、
   仕事に追われている時によく使われますが
   昔、働いていた北イタリアのレストランで
   一番忙しい時期に
   シェフソムリエにこう言われました。

   「グラスいっぱいにワインを注いだら香りが分からないよ!」

   当たり前の事だけど
   イタリアのことわざにそういうのがあるのかどうか解りませんが
   つまり、ある程度余裕を持って、
   楽しむくらいの状態で仕事をしないと
   客観的に自分を見れず間違った判断をして失敗するよ!という事です。

   目先の仕事に追われ殺気立った雰囲気で仕事をしていた僕に気使って
   言ってくれたのだと思いました。


   まさに今、
   日本の飲食業(金沢も含めて)も「いっぱい、いっぱい」の状態なのかもしれません。





   いっぱい、いっぱいにならないよう頑張ります。(笑)








  by carlo-k | 2014-02-20 14:20

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