付加価値

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   先日
   ある京懐石のみせにいきました。

   その料理店には
   女性のソムリエールがいて、
   ワインについて詳しいのはもちろんだけど
   取り揃えている色々な日本酒についても
   まるでワインのように
   詳しい解説をしてくれるのです。

   「こちらの吟醸酒のファーストアタックは、
    まるでブルゴーニュのように複雑な香りがいたします。
    でも飲み進めていくとまろやかで華やかな味に
    変化するんですよ。」

   お客としては
   実に楽しくて充実した時間を過ごせます。


   一方で
   これも先週行った金沢の有名寿司屋でのこと。

   白ワインはありますか?
   との問いかけに
   これしかありませんと持ってきたのがKENZO。   
   注文したケンゾーエステイトの ”あさつゆ” を
   カウンター越しに無造作に抜栓するだけ。
   ぶどうの品種すらわからない感じでした。


   この2店舗のサービスを受けて改めて痛感したのは、
   飲食店が売っているのはワインや日本酒という
   商品そのものだけではなくて、
   それを楽しむシチュエーションを含めて
   買ってもらっているのだ、ということです。

   同じ銘柄のお酒でも、
   雰囲気のよい店で飲むのと、
   騒がしい居酒屋で飲むのとは
   商品価値という点では別物だし、
   同じ店が同じお酒を出す時だって、
   どんなグラス(器)で、どんなタイミングで、
   どんな接客で出すかによって、
   お客にとっての価値は大きく違ってくるということです。


   うちの店でも
   「アルコールが売れないんです。
    だから売上があがらないんです。」
   と嘆く店長がいますが、
   要はどういう工夫をしているかです。

   例えば、
   ワインについても銘柄によっては店で出しているのと同じものが
   酒販店で何分の一の価格で買えたり、
   ネットで調べてお酒の原価に詳しいお客さまも沢山います。
   そんな時代に
   どうして原価の何倍ものお金を払わなきゃいけないのか?
   と思うのは当然のことです。

   逆に言えば、
   原価以上の値段をつけるなら、
   ほかにはない工夫をして
   それにふさわしい付加価値を提供しなければ
   お客様の納得は頂けないということです。



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  by carlo-k | 2017-04-05 10:59

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