
昨日の金沢駅は、すごい人の波。
年度末ということなのか
ホワイトカラーはもとより
学生や家族連れ、外国人まで溢れかえっていました。
という訳で世の中的には
今日から新年度の始まりですね。
増税もスタートして、今ひとつお客さんの流れが読みづらいです。
そんな中、
”効率を上げる” ことがポイントだ!
と誰かが言ってましたが
「効率を求めたら効率は実現できない」
と思うのです。
なぜかというと、
昔はモノ(レストランや業態そのもの)が少なかったし なかった。
モノがなかった時代はモノを創れば売れたんです。
作れば作っただけ、どんどん売れる。
さらに、売り場を広げればそれだけ売れる。
つまり需要と供給のバランスで言うと、
需要の方がはるかに大きかったんですね。
そんなとき、売り手側は何を考えるかというと
需要=お客さんはいるわけだから
より効率的に作ることや、より効率的に売ることを考えます。
効率があがれば利益率が高くなって、
より儲かるようになる。
つまり ”効率” が商売と直結していたわけです。
だけど、
モノが世の中に行き渡ってしまった今は違います。
みんな、
モノを持ってるし知ってるし体験しているわけです。
需要と供給の関係は逆転して、
供給が圧倒的に大きくなりました。
そんな「モノ余り」の状況で、
いくら効率を追い求めてもそれだけじゃ絶対にうれません。
わざわざ欲しい!!って思えるモノじゃないと
お客様は振り向いてくれません。
要は、お客様に「選ばれる店」にならない限り
売上が上がらない状況になっているわけです。
こうなると効率はなんの武器にもなりません。
効率は売上が上がったあとに考えることで、
売上もあがっていないのに効率に一生懸命になっていたら
そんな店、そもそもお客さんが寄り付かないですよね。
だから
「効率だけ求めていたら効率が実現できない」んです。
時間がかかること。
面倒くさいなあと思うこと。
手間のかかること。
”非効率的なところ”
にこそ、豊かさがあるんです。